FC2ブログ
断章 Ⅱ 余韻~雁/鴎外
DSC_014420150304.jpg

不忍池に続く
無縁坂は
東大医学部の学生を主人公にした
鴎外の小説”雁”
その舞台であり
時間が許せば
好んで歩くエリアでもあります。

そして分ったことそれは
そこが文字通り
”鴎外の坂”であったということ。
(国内外を問わず)
作品の舞台を訪れると
その物語の追体験的感覚を得られるという
”場所”が記憶に果たす役割
場所が場所以上の意味をもつ
その重たい付加価値を再認識する場
そうしたrealが息衝いているということ。

もうひとつは
余韻のある作品に
自身が魅かれてゆくということ。

あくまで私的に
文學に
彫刻に
絵画に
音楽に・・
須らく芸術において。

坂の途中に
芽生えゆく想い

けれどそれは
その淡さ
儚さゆえの”存在”

終章の記述を以て
それが確信に変わる
そんな鴎外の美学
とても
好きです。

       *

ロマン主義的作品”舞姫”は
横浜港を眺めるたびに微かな痛みを呼び覚ましますし
鎌倉の海を訪れれば
同じく”恋の罪”に触れた漱石の”こころ”を
そして
無縁坂を歩けば”雁”の
余韻に包まれるのです・・・。









関連記事
スポンサーサイト



テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2015/03/04 09:03 】

| 文学~小説/詩/名言 | トラックバック(0) |
トラックバック
トラックバックURL
http://saki2000.blog.fc2.com/tb.php/820-55d22ffc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |