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断章Ⅲ 無限なるもの(青)への憧憬/青い花/ノヴァリース~ゲーテ/シラー/ダンテ/パスカル/鴎外
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書のタイトルは
”ハインリッヒ・フォン・オフターディンゲン”
こちら
Novalisの”青い花”その原題であり
それはそのまま主人公の名でもあります。

因みに
彼の大学の指導教官に
かのシラーがいました。
さらに
ゲーテの教養小説からも
多大な影響を受けながら
彼らが持ち合わせていなかったもの
そう、ノヴァーリスは
別の高みを求めたんですね。

それは
無限なるものへの憧憬でもあり
日本では後に漱石が”浪漫”と当てた
あの要素
それを渇望していた訳です。

鬱蒼としたドイツの暗い森は
人生に於いて
必ずや直面するであろう
迷いや苦悩といった
心の葛藤を暗喩していますが
そこを逃げることなく
乗り越えるには
大いなる勇気が必要。
ですが
その困難を通り抜けてこそ
”青い花”にまみえることが叶うんですね。
この森は一方で豊かな水を湛えるエリアでもあり
青い花になお一層の瑞々しい水の揺らぎを感じるのは
私だけでしょうか。

早逝した恋人ゾフィーを恋う翳にダンテを
科学に拠るメタファ-にパスカルを
そして
その精神の彷徨からタルコフスキーを
知ることは喪失に繋がると言う感覚に鴎外を
想います。

自然は彫刻され
音は旋律に
言葉は詩(心情)に

精神性の高い
ノヴァーリスの描き出す自然が
好ましくて・・・

心情は
内なる水と空気であり
精神は舞踏し
世界は詩情に包まれる
そんな
絵画のような世界観


        *

青い花は
藝術そのものと響きあっているようでもあります。























”青い花”
英訳で読ませて戴いたことがあるのですが
雰囲気が随分と違っていました
先ず主人公の名がドイツ語読みHeinrich(ハインリッヒ)から
英語読みHenry(ヘンリー)に変換されています
無理もありませんが、最期まで違和感が拭えませんでした。
海外の方には、滅法、不評のカタカナ語
ですが、こんなところでそのメリットを感じてみたりもしています(笑








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テーマ:芸術・心・癒し - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2015/03/05 17:49 】

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