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世紀末藝術 断章 Ⅷ~impressionをexpressionへ
19世紀末の
ブリュッセルで開催された展覧会
”自由美学”

絵画、彫刻、版画から
工芸、装飾芸術
商業美術、写真、デザイン、ポスターに至るまで
大よそ美に纏わるものは、普く展示されるという
文字通り美の饗宴
そして
会場に流れる音楽は
ドビュッシーだったと伝えられてもいます。

なんだかもう
美し過ぎませんか?

そこにある空気は
モダン・スタイルであり
アール・ヌーヴォーであり
ユーゲント・シュティールであり
スティーレ・リバティであり
アルテ・ホベンだった訳で(笑

藝術の本質が為すがゆえの
客観性、リアリズムの排除があり
装飾性の復活があり
自然から抽出する抽象があり
メタモルフォーゼがある

impressionをexpressionへ

インスピレーションを刺激するのは
オスカー・ワイルドの描く
ファム・ファタール”サロメ”を初めとして
オルフェウス、ニンフ、スフィンクス、牧神で・・・
そこから創作する
セガンティーニにモローにビアズレー
また
ベックリンの”死の島”など
彼らの
心理的喚起能力って
ほんとうに
凄いなって思う訳です。

”瞬間”の印象派にはない
”切り取られた時間”に
揺らめきさえ揺蕩って・・・。

ルドンの幻想性
ミュンヘン、ウィーン、ベルリン分離派
取分けシーレ、クリムトの華やかにも優美な官能性
ガウディの有機性

そして
トルストイの芸術論に傾倒したモリスの
アーツ・アンド・クラフト運動
が齎した
インダストリアル・デザイン

ロートレックの刹那的ポスターも
ミュシャの世界観も
エミール・ガレやドーム兄弟のガラス工芸も
現代にそのまま通じる
美を放っているんですよね。

終生、詩の可能性を求め続け
その生が破滅的であったからこそ
褪せることのない耀きを今に伝える
マラルメ詩集からの
メッセージを最後に置かせて下さいね。

月は哀しみに沈んで
夢に殉教しても

ーー妖精の両手からは
    薫り高い星屑が
      雪のように降っていたーー

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テーマ:文明・文化&思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2015/04/25 17:14 】

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