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甘美なる無為/dolce far nientet~スタンダール/恋愛論
      
   ー心の中の見つめるべきものー

20121117004522dec.jpg

こちらは
フランスパリ 14区
セーヌ河左岸にあるモンパルナスでの一枚です。
ボードレール 、ボーヴォワール、サルトル 、ベケット 、ゲンスブール 、
モーパッサン、サンサーンスらが眠る場所です。


ー生命は本来、感覚で生きているものですから
生命あるのものが望むのは
感覚で生きていると自覚することではないでしょうか

たいていの精神的憂慮は
それが引き起こす感動によって
かえって快いものになる筈です。
精神に一粒の高邁さがあればこの快楽は100倍になります
優しい心には、幸福と美の崇高な幻影が生まれるからです。

イタリア人の云う ”dolce far niente”とは
甘美なる無為ですが
その深層にあるものは
カウチに横たわって自分の魂の動きを楽しむ類の快楽です
これはイギリス人、ロシア人には困難
あの人たちはカウチの上では退屈で死んでしまいます
心の中に見つめる何物もない北方の人たちには
生命力がないということです
~恋愛論/スタンダール
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※文中の英国、ロシアですが
北方にも魂の中に見つめるものがお在りになる方は
数多いらして。ここ実際の処はイタリア人の”dolce far niente”に導き出された
スタンダール独特ののメタファのひとつ
と捉えています^^
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テーマ:イラスト - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2012/11/17 01:05 】

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コメント
--- りー さま ---

はじめまして
ご訪問&コメントありがとうございます♪
> 「感覚で生きている」ということ。
> 現実には逆の理論で生きているのではないか?と思える人もいらっしゃいます。
ここでスタンダールが謂う感覚とは
(理論に対する)実践ですとか
(理性に対する)感性ですとか
(論理に対する)情緒、感情を指しているのではないようなんですね。
感覚とは、
生理学的な見地での知覚の方法のことでありまして
感覚理論については現在
神経科学、認知科学、認知心理学、哲学など様々な様々な分野で研究されていますが
一般的な用法としてはさらにハイレヴェルな認知の仕方のことで
社会、文化、学問的な物事の理解、感じ方そのものも感覚と云われています。
いかに、理性的、理論的に生きていらっしゃる方であっても
上記のような認知抜きに生は語れません。

さらに補足すれば
喜び、怒り、哀しみ、楽しさ・・そうした感覚抜きに
人間が人間らしく生きているとは言い難い。
ですので、こうした意味でもスタンダールは
”感覚で生きているもの”と記しているようです。

このようなコメントを戴き本当に嬉しいです。
誤解のまま終わってしまうのはあまりに残念だからです。
りーさまのブログも考えさせられる記事がたくさんで
訪問させて戴くのが楽しみです♪
これからもこうして一緒に
いろんなこと考えて行けたら幸いです・・。
saki
saki * URL [編集] 【 2012/11/18 23:29 】
--- No title ---

はじめまして。

いつも美しいお写真と興味深い記事で楽しみながら読ませていただいています。
16日の記事はなるほどと共感を感じましたけど、
今回は考えてしまいました。
「感覚で生きている」ということ。
現実には逆の理論で生きているのではないか?と思える人もいらっしゃいます。
こうして考えるきっかけをつくってくださる記事はとても面白いです。しばらく考えてしまいそうです・・・
りー * URL [編集] 【 2012/11/18 19:46 】
--- hirorinさま ---

ご訪問&コメントそして先日は
プロの方にあんなにも丁寧にご教授戴き
ありがとうございます♪
大変参考になり感激でした☆

パリの街はカメラのフレームでどこを切り取っても
映画のワンシーンのようになりますよね♪

saki * URL [編集] 【 2012/11/18 02:13 】
--- megu さま ---

ご訪問&コメントありがとうございます♪
書棚を整理していたら
スタンダールの文庫が・・。
学生時代
彼の”dolce far niente”の解釈に
結構感動したことが懐かしく思い出されまして
そのまま記事に・・・。
ぽち☆いつもありがとうございます。
saki * URL [編集] 【 2012/11/18 02:00 】
--- tm450乗り さま ---

ご訪問&コメントそしてリンクまでありがとうございます♪
文学や絵画、音楽に魅かれいると
いつのにまにかヨーロッパに行きついてしまいます。
tm450乗り さまのご夫婦で
同じ方向を見てのバイクライフ素敵ですね~☆
こちらこそよろしくお願い致します♪
saki * URL [編集] 【 2012/11/18 01:39 】
--- No title ---

いいですよね。
映画のワンシーンですよね。
墓地でロケされた映画って海外ではたくさんあるのが
わかる気がしますね。
日本じゃありえないですもんね。
またおじゃまします。
hirorin2000 * URL [編集] 【 2012/11/17 18:26 】
--- No title ---

難しいかな(^^;
でも感覚で生きているっていうことなら
大丈夫かもしれない
もうそれしかないですからね

ぽち
megu * URL [編集] 【 2012/11/17 17:53 】
--- No title ---

初コメントです。
そして断りも無くリンクをさせていただきました。

きれいなヨーロッパの写真などに目を引かれました。

また興味深い内容に驚いております。

tm450乗り * URL [編集] 【 2012/11/17 15:57 】
--- 千さま ---

ご訪問&コメントありがとうございます♪
> スタンダールと近い時代に、ロシアにはトルストイやドストエフスキーがいますよね。
はい☆ココは私も同じこと♪思いながらキーボード打ってました。
そうですね、ここはあくまでタイトルが”恋愛論”ですので・・。
そして個別に見てしまうとスタンダールに救いがなさ過ぎて(涙
当時はそんな傾向もあったのかな・・というか
統計の母集団が少なすぎたかなとか(笑
さらに実際の処はメタファのひとつに過ぎないのではないかと
好意的に解釈してタイピングしておりました。
saki * URL [編集] 【 2012/11/17 10:27 】
--- ぷらんさま ---

ご訪問&コメントありがとうございます♪
こちらは著名な哲学者、小説家、音楽家が眠る場所です。
この大きな樹
彼らの人生の喜び、哀しみその総てを受容し
優しく見守っているようで・・・。
そして下の写真は
横浜の根岸森林公園のさくらの樹です☆
saki * URL [編集] 【 2012/11/17 10:06 】
--- 藍の波 さま ---

ご訪問&コメントありがとうございます♪
> 此の世に男女の存在なくしては、
> およそ芸術と呼ぶものは生まれなかったのでは
そうですね・・
藍の波さまがおっしゃるように
文学も音楽も絵画も彫刻も・・・
芸術作品の多くにその傾向があると
私もしみじみそう感じてしまいます。


saki * URL [編集] 【 2012/11/17 09:53 】
--- No title ---

スタンダールと近い時代に、ロシアにはトルストイやドストエフスキーがいますよね。
あのロシアの時代や国柄・土地柄を反映して、スタンダールの甘さはありませんが、、
彼らは心の中の見つめるものが少し違うだけなのかも、とも思います・・・。

それにしても、甘美なる無為、、
この恋愛論を読み、久しぶりに思うものがありました・・・
囚われるには、ほど遠いところにいますが・・・。
千 * URL [編集] 【 2012/11/17 09:21 】
--- No title ---

むずかしいことはよくわかりませんが

この大きな木は何の木でしょう

死のはざまで強く生きる1本の大木

木の宿る生命と死を表現した一枚でしょうか
ぷらん * URL [編集] 【 2012/11/17 09:11 】
--- 感覚で・・・・ ---

かくも格調高き文章を読んだことはありません。

コメントすることに、尻込みし、

勇気を振り絞っています。


果たして自分はどちらに分類されるのだろう。

此の世に男女の存在なくしては、

およそ芸術と呼ぶものは生まれなかったのでは
ないか。

そういう意味では恋愛至上主義を認めざるを得ません。

いつもありがとうございます。

藍の波 * URL [編集] 【 2012/11/17 02:08 】
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